
こんにちは! ふと夜空を見上げたとき、そこに広がる満天の星に心を奪われたことはありませんか?
街明かりが少ない場所で見る星空はもちろん、家のベランダや窓から見える一番星も、なんだか私たちを優しく見守ってくれているような気がして、私は大好きです。
今回は、「夜空」「星」「種類」をキーワードに、初心者の方や小さなお子様でも楽しめる星空案内の記事を書いてみようと思います。
難しい専門用語はなるべく使わずに、私自身の体験談も交えながら、四季ごとの見どころをご紹介します。
ぜひ今夜の星空観察の参考にしてみてくださいね!
星には「色」と「明るさ」があるって知ってた?
夜空に輝く星たち。遠目に見るとみんな同じように見えますが、実はそれぞれに個性(種類)があるんです。これを知るだけで、星を見るのがグッと楽しくなりますよ。

1. 星の色は「温度」で決まる!
子供たちに教えるとビックリされるのですが、星の色は表面の温度によって違います。
- 青白い星: とても熱い!(エネルギッシュな若い星)
- 黄色い星: ちょうど中間くらい(私たちの太陽もこのタイプです)
- 赤い星: 温度が低め(寿命が近づいているおじいちゃん星、とも言えます)
ガスコンロの炎は赤い方が熱そうに見えますが、星の世界では青い方がずっと熱いんです。「あの星は青いから、すごく熱いんだね!」なんて会話しながら空を探すと、子供たちは興味津々になります。
2. 明るさの基準「1等星」
星の明るさは「等級」で表されます。数字が小さいほど明るくなります。
一番明るく目立つ星を「1等星」と呼びます。夜空を見上げて「あ、あれ明るい!」とすぐに見つけられる星は、だいたいこの1等星です。まずはこの明るい星を目印にするのがポイントです。
【春】北斗七星から始まる「春の大曲線」
春の夜空は、空気が少し霞(かすみ)がかって、ぼんやりと柔らかく見えることが多い季節です。それがまた優しい雰囲気を出してくれます。

★見つけ方のポイント
春に見つけたいのは、北の空にあるひしゃくの形をした「北斗七星」です。
このひしゃくの柄のカーブを、そのまま南の方へグイーっと伸ばしていくと、オレンジ色の明るい星にぶつかります。これがうしかい座の「アークトゥルス」。 さらにその先へカーブを伸ばすと、今度は青白い星、おとめ座の「スピカ」が見つかります。
この大きなカーブを「春の大曲線」と呼びます。
筆者のつぶやき 私は春の夜、少し暖かくなってきた風を感じながら、この「アークトゥルス」を見つけるのが大好きです。オレンジ色の優しい光を見ると、「あぁ、冬が終わって春が来たなぁ」と、なんだかほっとするんです。
【夏】天の川と豪華な「夏の大三角」
夏休み、キャンプや海辺に出かけて夜空を見上げる機会も増える季節ですね。 夏の夜空は明るい星が多くて、やっぱり豪華です!
【ここに挿入する画像の提案】
「夏の大三角」がはっきりと分かる夜空の写真。可能であれば、うっすらと天の川が写っていると最高です。ベガ、アルタイル、デネブの位置関係がわかるもの。
★見つけ方のポイント
夜の早い時間、東の空高いところに、ひときわ明るい3つの星を探してみてください。
- ベガ(こと座):七夕の「織姫星」です。青白く輝くとても明るい星です。
- アルタイル(わし座):「彦星」です。ベガから少し離れたところにあります。
- デネブ(はくちょう座):天の川の中に位置する白い星です。
この3つを結んでできる大きな三角形が「夏の大三角」です。 街明かりのない暗い場所なら、この三角形の間を流れる「天の川」が見えるかもしれません。
筆者の体験 以前、街灯が全くない場所で見た夏の星空は衝撃的でした。星が多すぎて、どれが星座かわからないほど!そんな中でも、夏の大三角は王様のように堂々と輝いていました。南の空低くに赤く燃える「アンタレス(さそり座の心臓)」を見つけると、夏の暑さを思い出します。
【秋】ちょっと寂しげ?「秋の四辺形」
秋は空気が澄んできて、星を見るにはとても良い季節ですが、実は明るい1等星が少ない、ちょっと寂しい季節でもあります。でも、だからこそ見つけやすい星たちもいます。

頭上高くに見える「秋の四辺形(ペガスス座)」の星図、または写真。他の季節に比べて少し地味に見えるかもしれませんが、四角形がはっきりわかるものを選びます。
★見つけ方のポイント
秋の夜空の主役は、頭の真上あたりに見える4つの星で作る大きな四角形、**「秋の四辺形(ペガスス座)」**です。近くに明るい星が少ないので、この四角形は意外と目立ちます。
そしてもう一つ。南の空低いところに、ポツンと一つだけ輝く白い星があります。これがみなみのうお座の「フォーマルハウト」。「秋のひとつ星」とも呼ばれます。
筆者のつぶやき 他に明るい星がない中で、南の空にひとりで輝くフォーマルハウトを見ると、なんだか応援したくなります(笑)。秋の夜長、温かい飲み物を片手に、静かにこの四角形やひとつ星を探すゆったりとした時間が私は好きです。
【冬】まるで宝石箱!きらめく「冬のダイヤモンド」
冬は寒くて外に出るのが億劫になりますが、星空観察には1年で一番おすすめの季節です。空気が乾燥していて澄んでいるので、星がキラキラと強く瞬いて見えます。
オリオン座と、それを取り巻く明るい星々(冬のダイヤモンド)が写った豪華な星空写真。星の色(ベテルギウスの赤、リゲルの青白など)がはっきり出ている写真が良いでしょう。
★見つけ方のポイント
冬の主役といえば「オリオン座」。真ん中に3つの星が並んだ、鼓(つづみ)の形をしているので、すぐに見つかりますよね。
そして、オリオン座のすぐ近くにある、全天で一番明るい星「シリウス」(おおいぬ座)は見逃せません!ギラギラと輝く姿は圧巻です。
冬の夜空には明るい1等星がたくさんあり、それらを結ぶと大きな六角形「冬のダイヤモンド」が描けます。
特にオリオン座のベテルギウス(赤)とリゲル(青白)は、色の違いが肉眼でもはっきりと分かるので、ぜひ見比べてみてください。
筆者の体験 寒い冬の夜、白い息を吐きながら見上げるオリオン座の迫力は別格です。「寒っ!」と言いながらも、その美しさに目が離せなくなります。子供と一緒に「あの星は赤っぽい!こっちは青っぽい!」と色当てクイズをするのが我が家の冬の定番です。
【番外編】沖縄だから出会える!憧れの「南十字星」
四季の星空を紹介してきましたが、ここ沖縄には、本州ではなかなか見ることができない、特別な憧れの星があるんです。
それが、「南十字星(サザンクロス)」です。
名前は聞いたことがあるけれど、見たことはないという方も多いのではないでしょうか?
なぜ沖縄で見えるの?
南十字星は、天の南極近くにある星座のため、北半球の多くの地域では地平線の下に隠れて見えません。 しかし、日本の中でも南に位置する沖縄(特に石垣島や宮古島などの八重山諸島)では、条件が揃えば水平線ギリギリにその姿を現してくれるんです!
★見つけ方のポイント(沖縄編)
南十字星を見るには、少しコツがいります。
- 時期と時間: 見頃は12月から6月頃まで。特に見やすいのは、夜の早い時間に見える4月~5月の春頃です。見える時間は限られているので、事前に「南中時刻(一番高く昇る時間)」を調べておくのがベストです。
- 場所: 南の空が開けていて、水平線まで雲がない場所。街明かりが少ない海岸などがおすすめです。
十字架の形をした4つの星は、それほど明るくはないですが、水平線スレスレに浮かび上がる姿は神々しく、見つけた時の感動はひとしおです。
筆者の体験 初めて南十字星を見たのは、石垣島のビーチでした。波の音を聞きながら、南の水平線をじっと見つめて。「あ、あれかな…?見えた!」と分かった瞬間、思わず手を合わせて拝みたくなるような、不思議な感動に包まれました。もし沖縄の離島へ行く機会があれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
もう一つ、沖縄で見やすい星として「カノープス」(りゅうこつ座)も紹介させてください。 冬の南の空低くに見える白い星で、中国では「見ると寿命が延びる」と言われる縁起の良い星です。本州では見つけるのが難しい幻の星ですが、沖縄では比較的簡単に見つけることができますよ。
まとめ:今夜、空を見上げてみよう
星の種類や難しい名前を全部覚える必要はありません。 「今日の星は綺麗だな」「あの星、いつもより輝いてるな」と感じるだけで十分素敵な時間になります。
星空を楽しむコツ
- できれば部屋の明かりを消して、目を暗さに慣らす(10分くらい)。
- 星座早見盤アプリなどを活用して方向を確かめてみる。
- 何より「きれい!」という感動を大切にする。
忙しい毎日ですが、ふとした瞬間に夜空を見上げて、宇宙の広さを感じてみてください。きっと心がリフレッシュされるはずです。
もし「この星見つけたよ!」という発見があったら、ぜひコメントで教えてくださいね!
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