みなさん、沖縄旅行といえば、どこまでも広がる青い海を想像しますよね!🌊 シュノーケリングやダイビングで、カラフルな魚たちと一緒に優雅に泳ぐウミガメの姿を見て、「わー!カメさんだー!」って感動した経験、ありませんか?
あのゆったりとした動き、つぶらな瞳…見ているだけで癒やされますよね😊
でも、ここで突然ですが、みなさんにクイズです!
Q. のんびり屋さんで可愛い「カメ」って、一体なにの仲間だと思いますか?
「えっ、水の中にいるから魚の仲間じゃないの?」 「カエルみたいに、陸と水辺を行き来するから両生類かな?」
うーん、惜しい!!実は結構多くの人が勘違いしている、この問題。 この記事を読み終わる頃には、あなたも「カメさん博士」になっていること間違いなしですよ!✨
今回は、沖縄の海でもおなじみの「カメ」が何類なのか、その驚きの正体と、知っているようで知らなかったカメの生態のひみつについて、どこよりも分かりやすく!楽しく!ご紹介しちゃいます!! 夏休みの自由研究にも役立つ情報が満載なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

【まずは結論から!】カメは「爬虫類(はちゅうるい)」の仲間なんです!!
いきなり結論から言っちゃいます! 実は、カメは**「爬虫類(はちゅうるい)」**の仲間なんです!!
「ええーーーっ!?トカゲとかヘビの仲間なの!?」 って驚いた方も多いんじゃないでしょうか?
そうなんです。あの可愛らしいカメさんは、ちょっぴり怖いイメージのあるトカゲやヘビ、そしてワニと同じ「爬虫類」のグループに分類される生き物なんですよ。
水族館や海で見るカメのイメージから、魚類や両生類だと思っていた方にとっては、ちょっと意外な事実ですよね。 でも、これから説明する「爬虫類の特徴」を知れば、「なるほど!だからカメは爬虫類なんだ!」と、絶対に納得できるはずです!
【コラム】そもそも「爬虫類」ってどういう意味?
「爬虫類」という漢字、なんだか難しそうですよね。 でも、漢字の意味を紐解くと、その特徴が見えてくるんです!
- 「爬」…これは「地面を這う(はう)」という意味。
- 「虫」…昔の日本では、人間以外の動物全般を「虫」と呼んでいたそうです。
- 「類」…「なかま」という意味。
つまり、「地面を這うようにして動く生き物の仲間」というのが、もともとの意味なんですね。カメがのっしのっしと歩く姿を想像すると、なんだかイメージに合っている気がしませんか?
なぜ!?カメが爬虫類に分類される4つの決定的な理由!
「カメが爬虫類なのはわかったけど、どうしてそう言えるの?」 そのギモン、とっても大事です! ここからは、カメが爬虫類である理由を、4つの大きな特徴から徹底的に解説していきますね!
理由その①:呼吸の仕方が「肺呼吸」だから!
これが一番大事なポイントかもしれません! カメは、私たち人間と同じ「肺」を使って呼吸をする「肺呼吸(はいこきゅう)」の生き物です。
「え?でもウミガメはずっと海の中にいるじゃない?」と思いますよね。 よーく思い出してみてください。ウミガメは、水中でしばらく泳いだ後、必ず水面に顔を出して「プハーッ」と息継ぎをします。

これは、水の中では呼吸ができないため、空気中の酸素を肺に取り込むためにしている行動なんです。お魚のように「えら」で水中の酸素を取り込むことはできません。 この「生まれてから死ぬまで、一貫して肺呼吸」というのが、爬虫類の大きな特徴なんですよ!
理由その②:体の表面が「硬い甲羅やウロコ」で覆われているから!
カメさんの最大の特徴といえば、なんといっても立派な「甲羅(こうら)」ですよね! この甲羅、実はカメの体を守るためだけでなく、爬虫類であることの証拠にもなっています。
爬虫類の仲間は、皮膚が乾燥していて、硬いウロコで覆われているのが特徴です。これは、乾燥から体を守ったり、外敵から身を守ったりするため。 そして、カメの甲羅は、このウロコが変化して、骨と一体化してできたものなんです!
手足を見てみると、ちゃんと細かいウロコがあるのが分かります。この体の作りも、トカゲやヘビと共通する、爬虫類ならではの特徴なんですね。
理由その③:体温の保ち方が「変温動物」だから!
みなさんは、寒い日にはブルブル震えて体温を上げたり、暑い日には汗をかいて体温を下げたりできますよね。これは、自分で体温を一定に保つことができる「恒温動物(こうおんどうぶつ)」だからです。
一方、カメを含む爬虫類は、自分で体温を作り出すことができない「変温動物(へんおんどうぶつ)」です。 つまり、周りの温度によって自分の体温が変わってしまうんです。
だから、カメさんたちは体温を上げるために、よく陸地に上がって日向ぼっこをします。 沖縄の川沿いの岩の上などで、カメがのんびり甲羅干しをしている姿を見たことはありませんか?

太陽の熱を体に吸収して体温を上げ、食べ物を消化したり、活発に動いたりするためのエネルギーを得ているんですね。この行動も、典型的な爬虫類の特徴の一つです。
理由その④:子どもの産み方が「卵生」で陸に卵を産むから!
カメは卵を産んで仲間を増やします(これを卵生と言います)。 「なーんだ、そんなの魚もカエルも一緒じゃないか」と思ったあなた!鋭い!
でも、決定的な違いがあるんです。 それは、「どこに」「どんな卵を」産むか、という点。
爬虫類であるカメは、乾燥に強い、硬い殻(から)や革のような弾力のある殻で覆われた卵を、必ず陸地に上がって産みます。 たとえ一生のほとんどを海で過ごすウミガメでも、産卵の時期になると、命がけで故郷の砂浜に上陸して卵を産むんですよ。

赤ちゃんガメは、卵の中で親と同じ姿(甲羅もちゃんとある!)にまで成長し、肺呼吸ができる状態で生まれてきます。これも爬虫類の大きな特徴です。
【これで完璧!】似ているようで全然違う!「両生類」との決定的ちがいを大解剖!
カメと一番間違えられやすいのが、カエルやイモリなどの「両生類(りょうせいるい)」です。 「両生類」という名前の通り、水中と陸上の「両方」で生活できる特徴を持っていますが、爬虫類とは決定的に違う点がいくつもあります。
ここで、爬虫類の代表として「カメ」、両生類の代表として「カエル」を比べてみましょう! この表を見れば、もう絶対に迷うことはありませんよ!
比較表:爬虫類(カメ) vs 両生類(カエル)
ポイント:爬虫類(カメさん🐢)両生類(カエルさん🐸)呼吸の仕方生まれた時からずっと肺呼吸子ども(オタマジャクシ)はえら呼吸、大人になると肺呼吸と皮膚呼吸を併用皮膚の状態硬い甲羅やウロコで覆われ、乾いている粘膜で覆われていて、いつもヌルヌルと湿っている産卵場所主に陸地(砂の中や土の中)主に水中(池や田んぼ)卵のかたち乾燥に強い**硬い殻(から)**がある殻がなく、プルプルの寒天状のかたまり変態するか?しない。生まれた時から親とほぼ同じ姿。する!(卵 → オタマジャクシ → 手足が生える → カエル)
どうでしょうか? こうして比べてみると、全然違う生き物だということがよくわかりますよね!
特に大きな違いは、「変態」をするかどうか。 カエルの子は「オタマジャクシ」で、えら呼吸をして水中で生活しますが、成長すると手足が生えて陸でも生活できるようになります。 一方、カメの赤ちゃんは、生まれた時からミニチュアサイズのカメの姿をしていて、いきなり肺呼吸を始めます。この違いは決定的ですね!
ようこそ!奥がふか~いカメさんの世界へご案内!
「カメ」と一言で言っても、実は世界中には350種類以上ものカメがいると言われています。 住んでいる場所も、姿かたちも、食べ物もさまざま。 ここでは、そんな多様性に満ちたカメの世界を、ちょっとだけ覗いてみましょう!
住んでいる場所で分けてみよう!カメの3大グループ!
カメは、主に生活している場所によって、大きく3つのグループに分けることができます。
① ウミガメの仲間
沖縄の海でおなじみ!前足がヒレのようになっていて、水中をスイスイ泳ぐのが得意です。 一生のほとんどを海で過ごしますが、息継ぎと産卵の時だけ水面に上がったり、陸地に上陸したりします。
- アオウミガメ:沖縄でよく見られるウミガメ。主に海藻などを食べる草食系。おっとりした性格の子が多いです。
- アカウミガメ:アオウミガメより頭が大きく、肉食系でカニや貝などを食べます。
- タイマイ:くちばしが鳥のように尖っているのが特徴。サンゴの隙間にいるカイメンなどを食べます。甲羅が「べっこう」の原料として使われてきた歴史があります。

② 淡水(たんすい)ガメの仲間
川や池、沼などの真水(淡水)に住んでいるカメたちです。指の間には「水かき」があって、泳ぎも得意ですが、陸に上がって甲羅干しをするのも大好き!
- **ミシシッピアカミミガメ:**通称「ミドリガメ」。お祭りのカメすくいでよく見かけますが、実はアメリカから来た外来種。大きくなるので、飼う時は最後まで責任を持つことが大事です!
- **ニホンイシガメ:**日本の固有種で、昔から親しまれてきたカメ。今は数が減っていて、貴重な存在です。
- **セマルハコガメ:**沖縄本島北部(やんばる)などに生息する国の天然記念物!危険を感じると、甲羅に頭と手足を完全に引っ込めて、まるで箱のように蓋を閉じることができるんです!

③ リクガメの仲間
その名の通り、一生を陸上で過ごすカメです。ゴツゴツとした太い足と、ドーム状に盛り上がった甲羅が特徴。のっしのっしと歩く姿がとってもユーモラスですよね。主に草や果物を食べます。
- **ロシアリクガメ(ホルスフィールドリクガメ):**ペットとしても人気が高い小型のリクガメ。
- **ケヅメリクガメ:**アフリカに住む、とっても大きくなるリクガメ。動物園の人気者です!

【マニアックコラム】首の曲げ方でカメの種類が分かる!?
実はカメって、甲羅に首を引っ込める時の曲げ方で、2つのグループに分けられるんです!
- 潜頸類(せんけいるい):首をS字に折り曲げて、甲羅の中にまっすぐ引っ込めるタイプ。ウミガメやリクガメなど、ほとんどのカメがこのグループです。
- 曲頸類(きょくけいるい):首を真横にぐにゃっと曲げて、甲羅のフチに沿わせるように収納するタイプ。日本ではあまり見かけませんが、南米やオーストラリアに生息しています。
今度カメを見る機会があったら、ぜひ首の動きにも注目してみてくださいね!面白い発見があるかも!
【沖縄の宝🌺】ウミガメを守るために、私たちができること
沖縄の美しい海は、ウミガメたちにとって大切なすみかであり、命をつなぐための産卵場所でもあります。 沖縄に住む私たちや、沖縄に遊びに来てくれた観光客のみなさんが、これからもずっとウミガメと一緒にいられるように、彼らが直面している問題と、私たちが守るべきルールについて、少しだけお話させてください。
ウミガメさんたちのSOS
- 海洋プラスチック問題:ウミガメが、エサのクラゲと間違えてビニール袋を食べてしまい、病気になったり死んでしまったりする事故が後を絶ちません。
- 産卵地の減少:ビーチの開発や、夜間の照明によって、ウミガメが安心して卵を産める砂浜が減っています。
- 漁業での混獲:漁業で使う網に、誤ってウミガメがかかってしまうこともあります。
これらの問題は、私たち人間の生活が原因となっていることがほとんどです。
もしウミガメに出会ったら…守ってほしい3つのお約束
もし、シュノーケリング中や、砂浜でウミガメに出会うという幸運に恵まれたら、以下の3つのお約束を絶対に守ってください!
- そっと見守る! 近づきすぎず、追いかけず、10m以上の距離を保って、静かに観察させてもらいましょう。カメさんをビックリさせない優しさが大事です。
- 絶対に触らない! カメはとってもデリケートな生き物。人間に触られると、大きなストレスを感じてしまいます。甲羅に乗ろうなんて、もってのほかですよ!
- 産卵中は光を当てない! もし夜の砂浜で産卵中のカメに出会ったら、それは本当に奇跡的なことです。でも、カメラのフラッシュや懐中電灯の光を当てると、カメが驚いて産卵をやめて海に帰ってしまうことがあります。遠くから静かに、その神秘的な営みを見守ってあげてください。
沖縄の美しい自然と、そこに住む生き物たちを大切に思う気持ち。それが、ウミガメを守るための第一歩です。 海で出たゴミは必ず持ち帰る、という小さなことでも、ウミガメの命を救うことに繋がりますよ!
【まとめ】カメさんのひみつ、これであなたも博士レベル!✨
さて、今回は「カメは何類?」をテーマに、奥深いカメの世界を大冒険してきましたが、いかがでしたでしょうか? 最後に、今日のポイントを分かりやすくおさらいしておきましょう!
- カメはトカゲやヘビと同じ「爬虫類」の仲間!
- 爬虫類と言える理由は4つ!
- 肺呼吸をしているから(息継ぎが必要!)
- 体が硬い甲羅やウロコで覆われているから
- 周りの温度で体温が変わる変温動物だから(甲羅干しが大好き!)
- 陸地に殻のある卵を産むから
- 両生類(カエル)との大きな違いは「変態」をするかどうか!
- カメは「ウミガメ」「淡水ガメ」「リクガメ」の3つのグループに分けられる!
- 沖縄の宝であるウミガメを守るため、出会っても優しく見守ろう!
もう、お子さんやお友達に「カメって何類か知ってる?」って、自信を持って教えられますね! この記事が、みなさんの知的好奇心をくすぐり、沖縄の自然や生き物たちへの愛情を深めるキッカケになっていれば、とっても嬉しいです😊
次に沖縄の海や川でカメを見かけたら、「あ、爬虫類の仲間だ!肺で呼吸してるんだよな~」なんて思いながら観察してみてください。きっと、今までとは違ったカメの魅力に気づくはずですよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました! またやーさい!👋